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年末ご挨拶

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2019年末のご挨拶

とうとうあと一週間で今年も終わりですね。
今年は、平成から令和へと時代の節目となりました。消費税も10%となり、世界情勢も目まぐるしく変化した1年だったと思います。
そんな中、歯科の世界ではどんな変化があったでしょうか?
世界の歯科医療はどんどんと変化しています。それも、温故知新、古き良きものはそのままにイノベーションが起きてきているのではないでしょうか?
色々な技術や治療工程が、デジタルへと移行しようとしております。
歯周病の分類も新しくなり、歯周病の病態と全身疾患との関わりについて日々新たな報告がでてきております。
挙げるときりがないほど、毎日のように新しい材料・機材、技術、学術報告が出され、本当に何が正しいのか見失ってしまいそうになります。
しかしながら、新しいことを取り入れるにも、ベースとなる基礎知識、基礎技術がないと表面だけ新しくなるだけで、中身がなくなりますし、物事・医療の本質を見失ってしまい、トレンドだけを追い求める薄いメッキを貼っただけで、本当の患者利益にはつながる歯科医療はできないと考えます。
そんな大事な基礎的な考え方、知識、技術に関して、当院での歯科医師・歯科衛生士の土台を構築できたのが今年だったのではないかと思います。
まず大きかったのは、医院全員でメディカルトリートメントモデルについての理解を深め、開業して5年目でやっと構築できたことだと思います。
これは、メディカルトリートメントモデルをしていない医院もさることながら、メディカルトリートメントもただ実施しているだけorオプションとしてでしか実施していない医院、と一線を画すことができたのではないかと思っています。今までにあった腑に落ちないモヤモヤ、悩みが今年晴れやかになり、真に患者利益となる医療体系であるメディカルトリートメントモデルを実現できるとこまできたのではないかと考えております。
そのキッカケとなったのが、院内に講師をお招きしたメディカルトリートメントモデルの構築セミナーであったり、11月に参加した徳島meetingでした。
徳島meetingでは全国の同じ志をもった予防歯科を基盤とした歯科医院と意見交換させていただきましたし、院長と、歯科衛生士1名で、未熟ながらも発表をさせていただきました。
1歩も2歩も先の予防歯科最前線を走り、真の患者利益のために全力を尽くされている医院ばかりで、たくさんのことを吸収し考えるキッカケとなりました。
そこで感じたことは、徳島でメディカルトリートメントモデルを実施し患者利益のための医療を体現されている川原先生もおっしゃっていましたが、「メディカルトリートメントモデルは世界一の歯科医療である」ということです。あたり前のこと、どんな教科書にも書いてある医療の流れなのですが、これをしっかりと実施することがいかに大変なのか・・。
メディカルトリートメントモデルって理想やけど、ほんとにできているの?そこまでしないとだめなの?今は無理。スタッフがついてこれないから無理。医院利益が下がるのならそんな変化は無理。等々、大半の歯科医療従事者は言い訳をして諦めていくor理想論として片付けます。

関西では、神戸ではメディカルトリートメントモデルは普及しておりません。オプション的に行っている医院はたくさんあると思います。しかしながら、メディカルトリートメントモデルとはオプション的に行う医療の流れではありません。全員に行うべき、当たり前の診療プロセスです。

このまだまだ馴染みのないメディカルトリートメントモデル、我々の予防歯科・歯科医療哲学について、来年のビジョンとして、たくさんの方に知っていただき、理解していただく活動をいくつか構想しております。構想が具体化したら皆様にご案内いたしますので、是非楽しみにしていただけたら幸いです。

ではメディカルトリートメントモデルが世間一般の予防歯科と何が違うのか?
それは、歯周病やう蝕の原因に対してアプローチすることです。
何事にも原因があって結果があります。
原因を解決しない限り結果は変わらず、歯周病は進行しますし、う蝕は再発します。
個人個人に合った原因を究明し、テーラーメイドに予防プランを考えていきます。それも歯科医療従事者からの一方的なものでなく、患者さんに自分ごととして考えていただきます。
患者さんが自分ごととして捉えるためにも現状を視覚化する必要があります。そこに規格性がある客観的な資料、検査が有用となるのです。(初診時、歯周基本治療終了時、治療終了時には必ず客観的に比較できる検査や資料をとったり、リスク比較をします。)

前回の投稿でもありましたが、歯周病は予防できる病気です。う蝕についても同様です。

最近は歯周病という病気・名前について聞く機会が増えてきたのではないかなと思います。
ですが、歯周病という病気について説明できる方は極まれではないでしょうか?

30代の半数以上は歯周病であると誇張している現代において、何が問題かというと、歯周病という病気自体について説明を受けていない、知らないことだと思います。

歯周病の病因論については、来院されたら歯科衛生士から何回かにわけてご説明するようにはしているので、ここでは割愛しますが、歯周病とは細菌がトリガーになる炎症性疾患です。その病態は、まだ不明な部分もありますが、かなりの部分が解明されており、歯周病を増悪させるリスクに関しても判明しております。

そんな病因論がまだはっきりしていない時代でも、ほとんどの歯周病が予防できると証明した研究があります。アクセルソンの30年論文といい、30年間のメインテナンスによって歯周病やう蝕による歯の喪失を防げることを証明した報告です。
また、この論文のおもしろい部分に最初の6年間は従来型の歯科検診した群と分けており、検診して問題あれば治療するという、よくある歯科医院のスタイルではないでしょうか。この6年間を比較すると、有意にメインテナンス群の方が、歯周病・う蝕を予防できておりました。

では、メインテナンスといっても、定期的に歯石を除去したり、歯の表面をツルツルに磨く(PMTC)していればいいのか?それでは定期的に通ってある程度の効果はあるかもしれませんが歯周病・う蝕を予防できません。
テーラーメイドに予防プログラムを立て、個々に合ったリスクの管理、リスクの情報提供、メインテナンス間隔、詳細な検査を定期的に同じ規格でとり客観的に比較チェックすることが必要だと考えます。

歯周病は、有名なスリランカstudyでもあるように、何もしなくても急速に悪化する人が数%はいるが、それ以外は、まったく悪くならない人、ゆっくり悪くなる人がいると言われ、歯周病のリスクは一人一人違うと言われています。
ということは、何もしなくても悪化する人以外の、ほとんどの人は、しっかりとリスクを見極め、個々に合った予防プログラムに則ったメインテナンスをすれば、う蝕や歯周病で歯を失うことが防げるということです。
そのためには、なるべくであれば幼少期からの口腔管理、リスク管理、口腔健康への情報提供・教育が必要となってきます。

Keep28。一生涯1本も歯を失うことなく、健康な歯でおいしく食事をすることは可能なのです。
それは、山形県酒田市の日吉歯科診療所がメディカルトリートメントモデルをしっかりと実施することで証明しております。

是非、何も問題がおきていない状態で、なるべく若いときから、可能であれば歯がはえてきてから、当院を受診していただき、皆様のお口の健康を守るお手伝いをさせてください!

できるだけたくさんの方のお口の健康を守れるように日々精進しておりますので、お口の健康を守りたい!う蝕や歯周病に困りたくない!困っているけどどこに相談していいのかわからない!という方がいらっしゃいましたら、2020年は1月4日から診療しておりますので、是非当院までご連絡・もしくはご紹介ください。

よい年末をお過ごしください。
あかまつ歯科クリニック 院長 赤松佑紀





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