雑誌に書いてあることをそのまま鵜呑みにしては駄目!
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こんばんは。
大学院生、教員時代は論文をたくさん読んでたのですが、開業してから読む頻度が少なくなっていたため、空いているときにまとめ読みして知識の更新を図るようにしています。
どうしても歯科の雑誌とかが読みやすく、定期購読している本もあるのですが、どこかの先生が言っている、書いている言葉だけを信じてしまうと、この業界は嘘だらけということが多いです。
古い技術・知識でも不変なこともありますし、常に更新されている領域、1年前とは180度変わることだってあります。
そんな中で何を信じたらいいのかというと、自分で聞いて、調べて、読んで、考えて、判断する、ことが大事だと考えております。
新しい論文が出たからその内容が正しいとは限りませんし、研究の方法、内容、論文の種類(基礎実験とか大規模な後ろ向き研究とか等)、をよく吟味して自分で判断しないと駄目です。
私が、大学で研究をしてきて、医師だけでなく、多種の職業の人と関わってよかったと思えることは、そういう力が養えたことだと考えています。
例をあげると、最近読んだ雑誌に
「Maturation of Oral Microbiota in Children with or without Dental Caries.」
という論文を引用している記事がありました。歯科界ではよく聞く名前の先生の記事です。
「最近では、乳幼児の口腔内菌叢とその後のう蝕発生との間に相関がないこともわかったってきた。もちろん、う蝕には細菌学的な要因も無視できないが、定期的に歯科医院を受診して、フッ素塗布と合わせて、う蝕リスクの高いプラーク停滞部位を中心にクリーニングすればコントロール可能なのだ。」と記載してある。
本当にこんなことが書いてある論文なのか気になって、すぐに調べて論文を読んでみました。
僕が読んだところこういう結論だけではなかったです。勝手に論文の解釈をしてしまって、読者が誤解してしまうような記載であり、自分のやっていることを正当化するためだけの解釈にしか感じれないのです。
上記の記事の文章を読んで皆さんはどのように受け止めるでしょうか?
「フッ素を定期的に歯科医院に塗りに行って、そのときに大事な部分だけ徹底的にクリーニングしていればむし歯はできない!」このように受け止めてしまいませんか?
端的な結論を書くと、乳幼児の口の中のactobacilliと3歳児のカリエス発生とは相関がなかったが、3歳児のいくつかのバイオフィルムの中の細菌群はカリエスのあるなしとリンクすると書いてあると思うのですが・・
(これもざっくり書きましたが、興味ある人は調べて自分で読んでください。僕が勝手な解釈をしてしまっているかもしれまんせんので。)
むし歯は、細菌だけでもないし、フッ素を塗っていれば防げるわけでもない、カリエスリスクもわからないのにどの間隔でフォローすべきかも決めれないと思います。もちろん、キーリスク部位を徹底的にプロフェッショナルクリーニングするのは必要です。また、唾液の量、中和力、食生活、トータルで考えていかないと、何をしたらむし歯を防げるかは、個人個人違うのですから、一概には言えないのです。
長々と読んで頂きありがとうございました。
今回の内容に、これは違うとか、疑問があればコメントしてください。
こんばんは。
大学院生、教員時代は論文をたくさん読んでたのですが、開業してから読む頻度が少なくなっていたため、空いているときにまとめ読みして知識の更新を図るようにしています。
どうしても歯科の雑誌とかが読みやすく、定期購読している本もあるのですが、どこかの先生が言っている、書いている言葉だけを信じてしまうと、この業界は嘘だらけということが多いです。
古い技術・知識でも不変なこともありますし、常に更新されている領域、1年前とは180度変わることだってあります。
そんな中で何を信じたらいいのかというと、自分で聞いて、調べて、読んで、考えて、判断する、ことが大事だと考えております。
新しい論文が出たからその内容が正しいとは限りませんし、研究の方法、内容、論文の種類(基礎実験とか大規模な後ろ向き研究とか等)、をよく吟味して自分で判断しないと駄目です。
私が、大学で研究をしてきて、医師だけでなく、多種の職業の人と関わってよかったと思えることは、そういう力が養えたことだと考えています。
例をあげると、最近読んだ雑誌に
「Maturation of Oral Microbiota in Children with or without Dental Caries.」
という論文を引用している記事がありました。歯科界ではよく聞く名前の先生の記事です。
「最近では、乳幼児の口腔内菌叢とその後のう蝕発生との間に相関がないこともわかったってきた。もちろん、う蝕には細菌学的な要因も無視できないが、定期的に歯科医院を受診して、フッ素塗布と合わせて、う蝕リスクの高いプラーク停滞部位を中心にクリーニングすればコントロール可能なのだ。」と記載してある。
本当にこんなことが書いてある論文なのか気になって、すぐに調べて論文を読んでみました。
僕が読んだところこういう結論だけではなかったです。勝手に論文の解釈をしてしまって、読者が誤解してしまうような記載であり、自分のやっていることを正当化するためだけの解釈にしか感じれないのです。
上記の記事の文章を読んで皆さんはどのように受け止めるでしょうか?
「フッ素を定期的に歯科医院に塗りに行って、そのときに大事な部分だけ徹底的にクリーニングしていればむし歯はできない!」このように受け止めてしまいませんか?
端的な結論を書くと、乳幼児の口の中のactobacilliと3歳児のカリエス発生とは相関がなかったが、3歳児のいくつかのバイオフィルムの中の細菌群はカリエスのあるなしとリンクすると書いてあると思うのですが・・
(これもざっくり書きましたが、興味ある人は調べて自分で読んでください。僕が勝手な解釈をしてしまっているかもしれまんせんので。)
むし歯は、細菌だけでもないし、フッ素を塗っていれば防げるわけでもない、カリエスリスクもわからないのにどの間隔でフォローすべきかも決めれないと思います。もちろん、キーリスク部位を徹底的にプロフェッショナルクリーニングするのは必要です。また、唾液の量、中和力、食生活、トータルで考えていかないと、何をしたらむし歯を防げるかは、個人個人違うのですから、一概には言えないのです。
長々と読んで頂きありがとうございました。
今回の内容に、これは違うとか、疑問があればコメントしてください。
2015-11-04 19:12
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