SSブログ

日本の歯科医療と世界の歯科医療の違いとは

こんばんは。

皆さんは、むし歯や歯周病についてはどのようにお考えでしょうか?
むし歯ができる、歯周病が進行することは仕方がないと考えてはいないでしょうか?

 こんな報告があります。
 北欧に位置するスウェーデンのVarmland地区は、1974年当時、最もう蝕の高い地域(DFSs=25:う蝕経験歯面)でした。
 Axelsson教授は地域保健における公衆歯科サービス及び個人を対象とした予防プログラムを20年以上にわたって実施し、1994年にはもっともう蝕の低い地域(DFSs=1以下)に変化したことを報告しました。
 また、その結果は数年おきにコンピュータ分析用疫学によって解析し、世界に公開しています。
現在では、同地区においてのう蝕なし(Caries Free)の3歳児は、30%(過去)から97%(現在)に増えていると報告をしています。
 また、その予防プログラムは、う蝕のみならず歯周病予防についても効果を発揮し、同地区では、65歳の残存歯を15%以上増加、歯周支持組織(歯の周りの歯肉や歯槽骨)の喪失を20%以上にまで減少させ、同時に無歯顎者の割合を17%から7%にまで減少させたと報告しています。
そのようにコントロールできることが分った現在、ワシントン大学のC.Page教授は「う蝕や歯周病は、本来まれな疾患である」と結論づけています。

日本の歯科医療では考えられない報告だと思いませんか?
ですが、これが現実で、世界と日本の歯科医療の差なのです。

私は、どうしたらこのようにう蝕や歯周病のトラブルに悩まされないようにできるのか、現状の歯科医療はこれでいいのかずっと悩んできました。
そんな折、山形県酒田市で30年以上グローバルスタンダードな歯科医療を提供してきた日吉歯科診療所を知りました。
本当に衝撃的でした。
そして感動しました!

そして、まだまだ日本の歯科医療で出来ること、やれることがある!
これこそが歯科医療の真の価値であると確信しました。

Bo Krasse(イエテボリ大学カリオロジー科名誉教授)によれば、
「ある病院に結核患者が来院した。
医師はすぐに肺の炎症が起きている部分を切除し、そこに人工材料を充填(補完)した。」
検査もせず、いきなり処置をするこのケースは通常ではありえません。
これは単なる器官切除にすぎず、こんなことをする医師は訴えられます。

残念ながら、それを日常的に行ってきたのが歯科なのではないでしょうか。
「ある歯科医院に詰め物が取れたという患者が来院した。
歯科医師はすぐに窩洞内の軟化している象牙質を取り除き、そこに人工材料を充填(補完)した。」
歯科医療の目的は、早期発見して破壊部分を外科的に修復し欠損部位を補綴的に補うものから
できるだけ欠損の時期を遅らせるようにマネジメントしていく方向へ向かいつつあります。

歯科医療において
「医療の観点(メディカルトリートメントモデル)」
が必要なのではないかと思われるようになってきました。
起こってしまった疾患に対する対処(後始末)の前に、なぜそのようなことが起こったのか?と考え、
原因を取り除くことと、再発させないようにするための行動をとることが大切なのです。

とおっしゃっています。

この長い文章を読んでいただいた皆様、今までの歯科医療に対する考え、価値を少しでも変えるキッカケになって
いただけたらと思います。


あかまつ歯科クリニック

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。